「ちむどんどん」は、沖縄方言で、わくわく、ドキドキする気持ちのこと。2022年4月11日に放送開始したNHK「連続テレビ小説」第106作の作品タイトルでもある。なぜ、NHKが、この時期、沖縄県民をヒロインにしたドラマを放映したかというと、「2022年5月14日は、沖縄本土復帰50周年の記念日」だから。今年は、沖縄が日本に復帰した1972年から起算して50年目の年。沖縄は、第二次世界大戦後、27年間アメリカの統治下にあった。現在の沖縄県には、31の米軍専用施設があり、その総面積は1万8,609ヘクタール。本県の総面積の約8%、人口の9割以上が居住する沖縄本島で、米軍専用施設は、約15%の面積を占めている。
なお、占領下の沖縄では、米軍関係者から被害にあっても加害者を裁くことができなかった。米軍を批判する言論は厳しく制限された。住民の土地は奪い取られ、基地に変えられてしまった。そのため、今もなお、米軍基地内に、沖縄の人々の御先祖の墓が残存する。墓参りしたくても、事前に米軍の許可を得ないと、墓参りできない。そのような沖縄の歴史を顧みる節目が、今年である。
NHKは、沖縄の本土復帰50年目にあたる今年の朝ドラ(連続テレビ小説)に「ちむどんどん」を選んだ。「ちむどんどん」は、沖縄本島北部のやんばるを舞台としている。過去放映された連続テレビ小説「しゅらさん」も、沖縄が舞台だった。
さて、東京で暮らしている私にとって、沖縄は、時間がゆるやかに流れる桃源郷だ。私は、過去、2回、沖縄にいったことがあるが、楽しかった。東京は動きが速く、いつも時計に追われている。忙しい日でなくてもセカセカしている。それに比べ、沖縄は、なんだか、ゆったり。セカセカしていない。周りがバタバタ動いていても気にせず、ゆったりすることが許される、おおらかな風土なのだ。
今の社会情勢を考えると、沖縄の今後について心配はある。万一、中国の台湾侵攻が現実となった場合、アメリカが台湾を守る、沖縄の米軍基地が動く。その先は…?米国基地がある沖縄の人々が戦争に巻き込まれることがないか、私は心配だ。
「ちむどんどん」に話を戻すとしよう。「ちむどんどん」のストーリーは、沖縄で生まれ育ったヒロインが、本土復帰の年に、料理人を目指し上京し、沖縄料理の店を開こうとする物語。ヒロインは、沖縄出身の、黒島結菜(くろしま ゆいな)さん。彼女は、中学3年生のときに母親の勧めで応募したウィルコム沖縄のコンテスト(イメージガールコンテスト)で特別賞の「沖縄美少女図鑑賞」を受賞した。そして、それがきっかけになり、ソニー・ミュージックアーティスツに所属し、女優になった。
黒島結菜さんは、きりっとさわやか。眉、目、鼻、口・・・。全てのパーツが、一本、筋が通った意志の強さをイメージさせるクールビューティな女優である。
私が、結菜さんに着目したのは、NHK土曜時代ドラマ「アシガール」。「アシガール」の原作は「ごくせん」、「デカワンコ」で知られる森本梢子さんの人気漫画。脚力が取柄の女子高生である速川唯(黒島さん)が、戦国時代にタイムスリップし、一目惚れした若君「羽木九八郎忠清(健太郎)」を守るため、足軽となって活躍する物語。
その黒島結菜さんが一番好きな沖縄料理は麩チャンプルだそうだ。
実は、私も麩チャンプルが大好き。「沖縄麩」に首ったけなのでよく作る。YouTubeで作り方を解説しているので、よろしければ御覧ください。
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