9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の河本千奈ちゃんがバスに5時間も置き去りにされ、幼い命を落とした。その日の最高気温は30.5℃、千奈ちゃんの死因は熱射病(重度の熱中症)。千奈ちゃんが発見された時、千奈ちゃんの体温は40℃程まで上がり、上半身は裸、水筒の麦茶は、全部飲み干した状態だったという。
園は、事故原因として、4つのミスが重なったと説明した。
1、園児がバスを降りる際に、乗車した園児がバスを降りたか、氏名照合しなかった。
2、その日に代理運転した理事長は、園児がバスに残っていないか確認しなかった。
(その日休んだ運転手は、常に確認していた)
3、クラスの副担任は、千奈ちゃんの登園記録が入力された8時56分より以前に、出欠アプリを確認し、千奈ちゃんは登園していないと誤認識した。園の開始時刻の9時、および9時以降、出欠データの更新有無を、確認しなかった。
4、クラス担任は、千奈ちゃんがいないことを、保護者に連絡しなかった。
園児の出欠に関して、複数人の園の職員が関与していながら、だれ一人、ミスの発生に気づいていない。
千奈ちゃんは3歳。幼なすぎる園児は、運転席のクラクションを鳴らすことも、窓を開けることもできるわけはなく、置き去りにされた時、外に助けを呼べる手段は皆無だ。
もし、園児に、防犯ベルやスマフォをもたせるなどしたら、助かったのであろうか?
5日の状態で、幼児が熱射病になったら10分、15分で、意識が朦朧となるそうで、灼熱地獄から身を守るために、服をぬいで、麦茶を飲むのが、精いっぱいな状況だったのであろう。
スマフォでなくても、GPS機能がついた装置を持たせることができれば、置き去りになった幼児を助けることはできたかもしない。検索してみたら、下記のような製品も販売されているではないか。(製品の良し悪しはわかりませんが・・・)
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そうでもしないと命が危険にさらされる状況がかなしすぎるが・・・。
悲しいニュースを前に、無意識に、「タラレバ」を考えてしまう私である。
以前、タクシーの運転手に、タクシーには監視カメラが設置されていて、会社が、車中を監視するシステムになっていると、聞いたことがある。幼児の送迎バスにも、タクシー同様、車中の監視機能なり、車中置き去り検知センサーの装備が必要ではないであろうか?
常にあらゆるリスクを想定し、リスク回避の検討を、事故が起こる前にシミュレートし、オペレーションに手落ちがないか、検証しておかないと、事故が起こってからでは、とりかえしがつかないこともあるのだ。
千奈ちゃん、そしてご家族の無念を考えると、いたたまれない気持ちで、胸がしめつけられた。
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