By チャッピィ ON 2022/11/16(水)
カテゴリ: 世界のニュース評

感染止まらぬ鳥インフルエンザ。アドベンチャーワールドで暮らす鳥達も感染!

11月11日、44種850羽の鳥達が暮らしているアドベンチャーワールド(和歌山白浜町)で、アヒル6羽が高病原性鳥インフルエンザで死亡した。その後、家畜伝染病予防法に基づく防疫措置がとられ、死亡した6羽を除くアヒル29羽、ガチョウ13羽、ダチョウ1羽、エミュー14羽の計57羽が殺処分となった。園には、ペリカンやフラミンゴもいるが、家畜ではないことから殺処分は免れた。ところが、11日には3羽、13日には4羽、モモイロペリカンに、起立不能や食欲不振等の異変が見られ、衰弱した5羽は安楽死の対象となってしまった。園には回復した2羽を含め、他にモモイロペリカンが14羽いる。15日、園は、モモイロペリカン1羽に感染の疑いがあることを発表した。アドベンチャーワールドは現在も閉園体制を続けている。
今シーズン、鳥インフルエンザの感染拡大は去年を上回るペースである。

倉敷市の養鶏場で発生した鳥インフルエンザで約51万5千羽のニワトリの殺処分をした岡山をはじめ、北海道、香川、茨城、和歌山、兵庫で相次いでニワトリなどへの感染が確認され、感染がわかった養鶏場などで、あわせて215万羽以上が処分されている。

鳥インフルエンザには高病原性と低病原性の2種類がある。

野鳥の会のホームページによると、
「低病原性鳥インフルエンザは、ツンドラ地帯で水鳥たちと仲良く共存してきたウィルスで鳥が感染しても病気にならない。毎冬、多くのカモやハクチョウたちが日本にやってきてウィルスを運んでくるが、運んだウィルスが家畜にうつって問題になることはなかった。一方の高病原性鳥インフルエンザは、自然界では無害なウイルスが、人間が作った高密度な養鶏場で、急速に感染を繰り返すうちに変異し凶暴化したウイルス。だから、ウイルスを持っているのは家畜で、感染もほとんどが家畜や肉の流通、養鶏場やアヒル農場間の人やクルマの移動を通して起こっている。特にアヒルは、ニワトリに比べ抵抗力があり発症しにくく、感染が広まっていても気づかないことがある。」そうだ。

渡り鳥がはこんできた無害な低病原性のウィルスが、養鶏場など密な場所では高病原性に変異してしまうということからか、日本では、低病原性鳥インフルエンザでも、高病原性鳥インフルエンザと同様に、殺処分によるまん延防止措置が図られている。

鳥用のインフルエンザワクチンは存在しているが、ワクチンは発症を抑えるもので、感染を完全に防ぐものではないため、日本では、家畜に予防接種をしていない。鳥の場合、養鶏場の中の1羽でも感染したら最後、待つのは集団死しかない。なお、鳥インフルエンザが原因で鳥が殺処分となった養鶏場には、国と都道府県との折半で、処分費の1/2は支給してもらえるが、経営再開資金は、生産者主体で工面することになる( 貸付制度および経営支援互助金生産者自らが積立を行い、国((独)農畜産業振興機構)が1:1で助成。 経営を再開する場合に経営支援互助金を交付。)はある)ので、生産者も、鳥インフルエンザから自分の鳥を守るために日々戦いだ。

ところかわり、国内最大のツルの越冬地である鹿児島県の出水平野では、ナベヅルが13日までに108羽、弱ったり死んだりして、14日には28羽のナベヅルとねぐらなどの2か所の水が高病原性と確定した。冬に日本にわたってくるナベツルは、絶滅危惧種である。野鳥の感染は、福井県や新潟県でも確認されている。

自由に飛び回る渡り鳥が、低病原性鳥インフルエンザではなく、高病原性インフルエンザにかかってしまっていたり、自然の水場も感染しているとなると、ことは深刻である。 

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