3月19日は、上野の双子パンダ、シャオシャオ、レイレイと、母パンダシンシンとの同居最後の日、3月20日からは、双子は、母と完全に別居となる。別居の準備が始まったのは、3月10日。10日間かけて、親子は、別居練習を踏んできた。まずは、午前のみ別居、次に、夜間のみ同居、そして、夜間のみ別居の3ステップをクリアしてきたのだ。
別居練習中、母親がいなくなったことに気づいた双子は、必死に母親を探しまくったり、母に会えない時間、何も食べずにふて寝したりして、母を恋しがる子パンダの姿が痛ましく思える一幕もあった。
シャオシャオ、レイレイの誕生日は、2021年6月23日だから、現在、双子は1歳9ケ月である。野生のパンダは、1歳半から2歳にさしかかる時期に親離れをする。和歌山アドベンチャーワールド(以降、アドベと略す)で、今年2月に中国に旅立った双子パンダ、桃浜(とうひん)、桜浜(おうひん)は、1歳を迎える頃に、母パンダ良浜(らうひん)と別居した。だから、シャオシャオ、レイレイの別居時期は、早すぎはしない。過去、上野動物園では、双子の別居時期は、シンシンの気持ちを優先し決める、シンシンが子育てをしていたい期間は無理に親子を離さない意向を示していた時期があった。なお、母パンダは、子パンダが独り立ちしないと、母体が繁殖準備に入れない。母パンダは、子育て中に決して発情しないからである。
YouTubeの他者動画によると、双子パンダは、同居最後の3月19日、2頭一緒に、シンシンのおっぱいにむしゃぶりついて、母乳を飲んでいるのが垣間見れた。これが、双子にとって最後の母乳なのだと思うと、なんともせつない。3月20日からは、ミルクも母乳から人工に変わる。アドベの楓浜(フウヒン)は、親離れした1歳5ケ月時から2歳まで、人工ミルクを飲んでいた。なので、双子も2歳ぐらいまでは、人工ミルクを飲むことになるであろう。
さて、双子パンダは、桃浜、桜浜のように、縄張り意識が強くなる4歳ぐらいまで一緒に過ごし、その後、独り立ち(単独生活)への道に進んでいくのであろう。シャオシャオ、レイレイは、現在は体のサイズがほぼ同じである。しかし、成長するにつれ、体のサイズや運動能力で、オス優勢となってくる可能性も考えられる。そうなってくると、双子がいつまで一緒に生活できるのかは未知数だ。日本で生まれた双子パンダで雄と雌の組み合わせは1組。2006年12月に生まれ2012年12月に渡中した、アドベのオスの明浜(めいひん)とメスの愛浜(あいひん)である。明浜、愛浜の父は、日本で16頭の子供をもうけた永明(えいめい)で、母は、永明の2代目パートナー梅梅(めいめい、良浜(らうひん)の母)だ。上野の双子パンダの今後を心配するにつけ、明浜、愛浜の親離れ以降4歳までの生活をのぞき見したくなった。そう、私のパンダへの好奇心は止まらないのである。
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