By パンダAI ON 2023/06/12(月)
カテゴリ: 生成AI・IT

AIチャット時代の幕開け。最低限抑えておきたいChatGPT情報

ChatGPTについて様々な人が解説している。Youtubeだけでも、たくさん解説があって見るだけで大変だ。人の解説をみれば、理解できるかというとそうでもない。ツールは、使ってなんぼの世界だ。

OpenAIのChatGPTの能力をあますことなく生かすには、ChatGPTのアカウントを有料版「ChatGPT Plus」にアップグレードすることだ。「ChatGPT Plus」の契約をすると、無料版で使える「GPT-3.5」以外に、上位モデルの「GPT-4」、GPT-4にWebサイトのブラウズ機能を付加した「Browse with bing(ベータ版)」、GPT-4の拡張機能である「Plugins(ベータ版)」の3サービスが使える。そのプラグイン(Plugins)がとても便利。プラグインは2023年5月17日時点で86種類もあるので、解説は今後のお楽しみに!!
GPT-3.5はGPT-3の改良版で、約1.75兆個のパラメーターを持つ言語モデル。入力はテキストのみ受け付け、最大4096トークンを扱う。一方、GPT-4はGPT-3.5の次世代モデルで、約2.8兆個のパラメーターを持ち、テキストだけでなく、画像や音声の入力も受け付ける。「パラメーター」とは、機械学習モデルがデータからパターンを学習するために使用する様々な種類の数値(「重み」「バイアス」「スカラー値」など)。このパラメータ数が多いほど回答精度が高い。GPT-4には、GPT-4 8Kと、GPT-4 32Kの2モデルがあり、GPT-4 8Kモデルは最大8192トークン、GPT-4 32Kモデルは、最大32768トークン対応している。トークンというのは、テキストデータを分割する最小単位のことで、単語や句などがトークンとなる。「ChatGPT Plus」で使用可能なChatGPT-4モデルを使用する際の文字制限は4097トークンとなっており、GPT-4の8Kモデルや32Kモデルではなく、GPT-3.5と同等のトークン数となっている。トークン数の計算をより理解したい人は、OpenAI API(https://platform.openai.com/tokenizer)にアクセスして、実際テキストを入力してみると入力文字に対するトークン数がわかる。
ChatGPT Plusの使用料は、月額20ドルの定額制で、使用制限がある。3 時間ごとに25メッセージが上限だ。
GPT-4 currently has a cap of 25 messages every 3 hours.
ところが、使用制限内であっても、使用したい時間の同時接続ユーザが一定数を超えると、定員に達しているとメッセージが表示され、使えない時間が発生する場合がある。有償版なのに...。

ChatGPT is at capacity right now Get notified when we're back Explain the status of ChatGPT as a sea otter. Squeak squeak! Sorry, ChatGPT is very popular right now. Please try again later! Squeak squeak!
サービスが使えるようになったら、指定したメールアドレスにメールを送信してくれる機能は提供されている。

なお、ChatGPTを使ってアプリ開発をする場合は、API(Application Programming Interface、カスタムアプリケーションからGPTの機能を呼び出してGPTで生成した結果をカスタムアプリケーションで使用するためにカスタムアプリとChatGPT間での情報のやりとりを担うプログラム)の使用契約が必要だ。OpenAIのGPTのAPI使用料は、従量課金制。APIに渡すデータの入力トークン数と、GPTからの出力トークン数の合計トークン数に対して1000トークンあたり0.002ドル(日本円で約0.27円)で従量課金される。1000トークンあたり0.002ドルというととても安いように思えるが、高頻度で長文の要約を命令すると、あれよあれよという間に、課金の額がかさむ。ちりも積もれば山となるので、APIの無駄な使用がないかの留意は必要だ。OpenAI API使用において、入出力トークン総計がコストにばけること、これは覚えておいてほしい。
さて、ChatGPT初心者は、どのAIサービスから使い始めたらいいのか?

私見になるが、GPT-3.5より回答精度が高いGPT-4が使えるサービスを使った方がよいでしょう。
GPT-4を使うためには、選択肢は2つ
1.OpenAIのChatGPT Plus:有償。GPT-4に加え、「Browse with bing(ベータ版)」、GPT-4の拡張機能である「Plugins(ベータ版)」が使える。GPT-4の使用上限は、3 時間ごとに25メッセージ。
2.Microsoft  BingのAIチャット:無償で使える。OpenAIが使用しているGPT-4を使っている。
OpenAIのChatGPT Plusの「Browse with bing」と同じく、プロンプトに対する回答の情報ソースとなるリンクを表示。使用制限は、1回の質問で6往復まで&1日あたり60往復まで。
(ちなみは、私は、1と2の合わせ技、両方使っている。)

なお、OpenAIののChatGPT、Microsoft BingのAIチャットに加え、2023年5月より、Googleも、AIチャット「Google Bard」を試験公開した。「Google Bard」は、OpenAI、Microsoft Bingと同じく、プロンプト入力欄に、命令(質問)を入力するチャット形式で回答するGoogleが開発した対話型AIサービスだ。そのGoogle Bardも、Microsoft Bing同様、無償で使えるが、Google Bardは、GPT4を採用していない。Google Bardは、Googleが2021年に発表したLaMDA(Language Model for Dialogue Applications)という技術をベースに文章を生成するAIと協働させているAIチャットである。Google BardはGPT-4を採用していないが、Google BardのAIモデルもなかなかの出来らしい。

はーーーー(深呼吸)。トークントークンと連呼しすぎて疲れたので小休止。ビールでもゴクンと飲むことにしよう。(笑、お外はもう真っ暗です)

OpenAI、Microsoft BingのAIチャット、Google Bardの相違点については、別記事で解説することにする。OpenAIのAPIを使ってつくった派生AIチャットも次々と生まれているので、ユーザが何を使ったら一番よいのか、迷いは、増えるばかりかな?AIチャットのプロバイダー派遣争いはいかに・・・?
#OpenAI #ChatGPT #Google Bard #Microsoft Bing  #ChatGPTPlus #GPT4

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