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【movie39】 ある天文学者の恋文 The Correspondence

エミリー(オルガ・キュリレンコ)が、親子ほどに年が離れている妻子持ちの天文学者エドワード(ジェレミー・アイアンズ)に惹かれる理由は何なのか。最初は、尊敬、憧れ。それが発展して恋慕。でも、それだけではない。引き金は彼女の心の闇。彼女は、孤高で、過去の出来事への罪悪感を手放せずにいた。亡くなったはずのエドから、絶妙のタイミングで、メール、手紙、プレゼントが届く。エドの言葉は抒情的。知性と浪漫、エミリーをいとおしむ言葉であふれている。心のこもった、I love you 。その上、神秘的な天文学が会話に絡んでくるものだから、言葉のロマンチック度は急上昇。この映画のテーマを「究極の純愛」ととらえるか、亡くなってまでも「相手を束縛する男のエゴ」ととらえるか、評価は二分するであろう。でも、私は、「究極の純愛」とみてとりたい。映画の冒頭、私は、エドワードをいい年してエロ爺だと思った。しかし、端正な顔立ちと美しい言葉に弱い私は、次第に、彼の言葉に胸を熱くし、その瞳に魅了され、しまいには、エミリーに羨望心を抱いていた。(危ない、危ない。)監督は、イタリアシチリア島出身の、ジュゼッペ・トルナトーレ。名作「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督である。ロケ地も素晴らしい。The CorrespondenceWhy is Emily (Olga Kurylenko) attracted to her wife-...

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