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「縁切寺」の歌詞をもとに、ChatGPTに小説を書いてもらったら・・。GPT4プラグイン「Stories」の創作作品楽しすぎた。

「縁切寺」の歌詞をもとに、ChatGPTに小説を書いてもらったら・・。GPT4プラグイン「Stories」がつくったストーリー楽しすぎた。 縁切り寺にあじさいを観に行った。帰ってから、AIに縁切寺の小説を書いてもらったら、面白かった。

ChatGPTは、人間ではなく、訓練とデータに基づいて回答を提供するため、不正確な回答を生成することがある。それを「ハルシネーション(Hallucination 幻覚)」という。人間が脳内の想像で「幻覚」を見る現象と同様に、人工知能が幻覚をみて回答を出力していることを例え、いつわりの回答を生成する現象をハルシネーションというのである。

ChatGPTがハルシネーションを起こすこと、それは、生成型AIを使う上での問題点ではあるが、裏を返せば、ChatGPTには、いつわりの話をもっともらしく語ることができる驚異の文章創作能力が備わっているということもできよう。
ChatGPTは、その創作能力により、人間が考えもしないような、小説、詩、エッセイ、歌詞を、瞬く間に創作する。
その創作スピードにおいて、AIに勝てる人間はなかなかいないと思う。

というわけで、私は、ChatGPT4の文章正作能力を試すために、
「さだまさしの「縁切寺」の歌詞を参考に、短編小説を2000字以内で書いてください。」
とお願いしてみた。歌謡曲には、作詞、編曲、作曲の著作権があるので、この命令の使途は、GPT4の能力を確かめるためだけだ。なぜ、縁切寺をテーマにGPTに小説を書いてもらおうと思ったのか?理由は単純、昨日、北鎌倉の縁切寺に愛犬とあじさいを見にいったからだ。縁切寺は、あじさいが美しいとても風情のあるお寺だった。縁切寺の正式名は、東慶寺。徳川家康が縁切り寺法を制定したことで幕府公認となった。東慶寺は、女性から離婚できなかった封建時代、寺に駆け込めば離縁ができる女人救済の寺として明治に至るまでの600年間、縁切りの寺法を引き継いできたのだ。
さてプロンプトに対するChatGPT4の回答はいかに???
GPT4の回答文①
「縁切寺」は、さだまさしの楽曲で、恋人たちの絆が切れる場所として描かれた寺院、その名も「縁切寺」を舞台にした歌です。 歌詞の主要なテーマは、愛と別離、そして運命の残酷さです。 そのテーマに基づいて、次のような短編小説を書いてみましょう。

黒く煙る線香の匂いが、縁切寺の古びた扉をくぐり抜け、静かな山の風に乗って遠くへと運ばれていった。 寺の境内は静寂に包まれ、その中心には小さな石碑が佇んでいた。 その碑には、「縁切りの神」と刻まれていた。一人の男が、その碑の前に立ち、深々と頭を下げた。 彼の名前は佐藤で、目の前の碑石に対する彼の思いは、煙る線香以上に深かった。 彼の心は、恋人であった女性、美智子との別れを求めていた。美智子と佐藤は、かつては深く愛し合っていた。 しかし、時間が経つにつれ、佐藤は美智子の愛が冷めていくのを感じ始めた。 そして、彼はその縁を切ることを決意した。 それは彼女を傷つけることを避けるため、そして、自分自身の心を解放するためだった。佐藤は、石碑に向かって深々と頭を下げ、静かに祈り始めた。 「縁切りの神よ、私たちの絆を断ち切ってください…」彼の願いは、風に乗って遠くへと飛んでいった。その夜、美智子は佐藤からの電話を受け取った。 「私たち、もう終わりにしよう。」彼の言葉は冷たく、美智子の心を深く傷つけた。 しかし、彼女はその事実を受け入れ、悲しみを抱きしめるしかなかった。数日後、美智子は一人で縁切寺を訪れた。 彼女は石碑の前に立ち、深々と頭を下げた。 彼女の心は佐
あれ、517文字で、文書が切れてしまっているではないか。

そこで、次に、ChatGPT4に
「縁切寺」の歌詞をもとに、10000字以内の短編小説を書いてください。」
とお願いしてみた。
GPT4の回答文②
その日、私は鎌倉へ行った。 私たちが初めて手を繋ぎ、笑いながら散歩した町へ。 今日の鎌倉は、人影が少なく、静寂が広がっていた。 思い出に浸るには十分すぎるほど、時間と空間があった。源氏山から北鎌倉へ向かう道を辿ると、あの日と同じ道程で、私がたどり着いたのは「縁切寺」だった。 あの寺の山門前で、君は突然泣き出してしまった。 私たちの繋がり、その絆が断たれることを想像すらできないと、君は言った。 あの日、誰かに頼んで撮った、私たちだけの一枚の写真を、今日、私は納めに来た。「君は今頃、幸せなのだろうか?」私は心の中で呟いた。 一度だけ、町で君を見かけたけれど、そのときの君は明るく、幸せそうに見えた。 紫陽花が咲くまで、まだ時間がある。 だから、こっそりと君の名前を呼んでみた。 「人の縁とは不思議なものだ」と思った。 君から別れを告げられてから、もう三年が経つ。 それでも私の心の中には、君がまだいる。あの日の君、涙を流した君、笑った君、怒った君、すべてが私の中に残っている。 だから私は、ここ縁切寺で、君との繋がりを断つことにした。 それは悲しみから逃げるためではなく、前に進むためだ。 私たちの繋がりを断つことで、新たな縁を結び、新たな人生を歩むことができる。 それは、君が私に教えてくれたことだ。だから今、私はここで、君との繋がりを断つ。 でも心の中には、君の笑顔と君の名前がいつまでも残るだろう。 だからこれは、「さよなら」ではない。 新たな「始まり」だ。
(文字数は564文字。)

命令文中の制限文字数の記述を変えても、回答文①も②、ともに出力文字数は500文字台だった。
ChatGPT4で入力・応答できる文字数は、25,000文字まで拡大したはずなのに、一度に出力する文字数は、633キャラクター、890トークン。(日本語文字数564文字の場合)・・・。

回答文の内容を評価してみよう。回答文②は、「縁切寺」の歌詞の内容をなぞった上で解釈文を加えたような文章でおもしろみがない。回答文①の文章の方が発想豊かで文に引き込まれる。この文書の違いはプロンプトの書き方によるのか?。回答文①の生成後、プロンプトに、「続きを書いて」と命令したら続きを書いてもらえたはず。GPT4に、回答文①の続きの文章を書き続けてもらえばよかった。
なお、ChatGPTは、回答が1つに定まらないようなプロンプトの場合、毎回異なる回答を出力する。

さあ、次に、「Stories」という、GPT4のプラグインを使って、「Stories」に物語を作ってもらうことにしよう。

 

プロンプトは、

GPTプラグインのStoriesを使って、さだまさしの 「縁切寺」の歌詞を参考に短編小説を書きあげてください。
回答文は、
以下にあなたの要求に基づいて生成された短編小説の情報を提供します:

The Abandoned Temple's Melody: When little Mei enters an abandoned temple, she discovers a hidden room filled with old instruments and lyrics. Can she and her new friend bring music back to the temple?

直接URL: こちら

注: 最初の画像の生成には15-20秒ほどかかる場合があります。お待ちいただきありがとうございます!

上記の英語を翻訳すると、「廃墟となった寺院のメロディー:小さなメイが廃墟となった寺院に入ると、古い楽器や歌詞でいっぱいの隠された部屋を発見します。彼女と彼女の新しい友達は音楽を神殿に持ち帰ることができますか?」

そしてできた小説はこれだ!!ストーリー説明とストーリー内容が合っていないではないか。
https://storybird.ai/library/the-abandoned-temples-melody

プラグインのStoriesも、GPT4と同様、同じプロンプトの内容でも、異なる物語を生成してくれる。
再度、物語を生成してみた。

その結果、同じプロンプトでつくった小説は、これだ!!。こちらも、ストーリー説明とストーリー内容が合っていない。
https://storybird.ai/library/the-broken-promise

The Broken Promise

When Hiro promises to attend the spring festival with his sister, he doesn't think twice about it. But when a sudden storm forces them to take shelter in a temple, will he be able to keep his promise?
「破られた約束:ヒロが妹と一緒に春祭りに参加すると約束するとき、彼はそれについて二度と考えません。しかし、突然の嵐が彼らを寺院に避難させることを強いるとき、彼は彼の約束を守ることができるでしょうか?」

プラグインのStoriesを使った場合、 物語は、ChatGPT上につくられるのではなく、StoryBird(https://storybird.ai/)という別のWebサイトに、生成される。生成した文章は英語だがブラウザの翻訳機能を使うと日本語化することができる。

Storiesのすごいところは、アウトプットが、絵入りの本になっているということだ。
奇数ページには文章、偶数ページには、Midjourney(ミッドジャーニー)やStable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)で生成したような絵が自動挿入される(スマフォの場合は、文と絵を交互に表示)。絵が文章の雰囲気にマッチしているかいなかはさており、絵がはいると、ページが、格段、豪華にみえる。ストーリー説明とストーリー内容が合っておらず、文章に未熟さは感じるが、奇想天外さがあり、おもしろい。発想新鮮、時に斬新。思わず「ありえない」と笑ってしまう。絵付きなので、絵本を読むようで楽しい。
ということで、一瞬で、絵本仕立ての物語をつくってくれるGPTプラグインの「Stories」気に入りました。
なお、プラグイン「Stories」のサービス提供元「Storybird.ai」では、作った絵本を、紙媒体にして、26ドルで販売している(ただし、アメリカ限定のサービス)。Storybird.aiの収益源はそこなのかなあ?世界中の人たちのクリエイティブを届けたいといったコンセプト、私大好きだ。ビジネスモデルが気になる。
Storybirdは、ニュージーランドに拠点を置くベンチャー資金による米国企業で、CEOのスティーブン・エビンは、人気のキッズストーリーポッドキャストであるメイクアップストーリーのホストだ。

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2024/04/28(日)