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【movie71】湯を沸かすほどの熱い愛

【movie71】湯を沸かすほどの熱い愛 あなたは死を目前にした時、何をなしとげますか?

「湯を沸かすほどの熱い愛」は、2016年10月29日に公開された邦画で、主演は宮沢りえ。脚本・監督は本作が商業用長編デビュー作となる中野量太。銭湯を営む双葉(宮沢りえ)は、夫の失踪により、銭湯を休み、パン屋店員のバイトをしていたが、接客中に、職場で倒れてしまい、病院で、ステージ4の末期がん、余命2ヶ月という宣告を受ける。宣告に、ショックを受けた双葉であったが、気丈にふるまい、残された時間でやること決め、次々、実行していく。

余命いくばくもないと知った双葉が、残された時間にやろうと決めたことは、残された家族を思ってのことであったが、病に侵されながらも、やると決めたことを着々とすすめる気丈ぶりが、かっこよかった。双葉の周辺の人たちは、それぞれ問題を抱えていたが、双葉のサポートで、それぞれの問題を解決していき、ひとつにまとまっていく。

この映画、宮沢りえの演技力がすさまじかった。宮沢りえといえば、ハーフ美人、初のヌード写真集「サンタフェ」は飛ぶように売れた。おかあさんのプロデュースによって子役時代から売れっ子に上り詰めた。今は、自分で自分をプロデュースする本物の女優になった。
宮沢りえは、死を宣告された双葉の心の葛藤を言葉だけではなく表情や所作、全身で伝えてくる。だから、視聴者は、双葉の気持ちに共鳴していまい、涙なしにスクリーンをみ続けることができなくなる。多くの人は、この映画をみて、途中で泣く。大概の人は泣くであろう。

宮沢りえは、双葉を演じるために、相当、減量したのだと思うが、死を目前とした双葉の病床での表情が実にリアルですばらしかった。病に侵されて亡くなる人の目ってああいう目だ。死神がとりついたと思わんばかりの顔の表情に、私はおののき身震いした。宮沢りえは、役のためであれば、極限までやりとおす覚悟を決めている、そのシーンでそれがわかった。
双葉の愛娘安澄役の杉咲花の、「ぽあーん」とした雰囲気、夫の一浩役のオダギリージョーの「のほほん」とした雰囲気が、この映画にあっていて、脇役もはまり役であった。

#宮沢りえ #湯を沸かすほどの熱い愛 #杉咲花 #オダギリージョー

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【movie70】いまを生きる( Dead Poets Society)
 

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2024/12/03(火)