毎日新聞朝刊およびnoteに掲載された平野啓一郎の長編小説の映画化。主演は、福山雅治(ギターリスト蒔野聡史)と石田ゆり子(槇野が愛した女性小峰洋子)。蒔野のマネージャー(後に妻)であった三谷早苗(桜井ゆき)が蒔野になりすまし早苗に別れのチャットをしたことをきっかけに、すれ違い、別れ、別々の家庭を持つこときなった蒔野と洋子だったが、時がたち、早苗が二人になりすましチャットをしたことを告白した後、二人とも家庭生活に終止符を打ち、フリーの身となり再会するまでを描いた作品。二人が愛し合っていたのに意図的に別れるようしくまれた事情、運命の人との愛を成就させたいという愛欲も共感できるが、それでも、私が蒔野だったら、幼いわが子のために、真実の愛に蓋をしてしまい、それでいて、その状況がやるせなくて、心の奥底で悶々としてしまうであろう。そう想うのは、私自身、愛の神髄を知らないからであろうか。At the end of MatineeA movie adaptation of Keiichiro Hirano's feature-length novel published in the morning edition of the Mainichi Shimbun and note. Starring Masaharu Fukuyama (guitar list Satoshi Mashino) a...