世の中には、人の信じる気持ちを利用して平気で人を騙したり、他人の褌で相撲を取ったり、人を踏み台にしてなんとも思わない人が実に多い。現にこの映画の中にも、主人公のおじいさん二人、ハブ(ロバート・デュヴァル)とガース(マイケル・ケイン)の埋蔵金を着服したい目的のためだけに、おじいさんに近寄ってくる人が複数人いる。そんな中、ウォルター少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、おじいさん達を信じた。奇想天外な行動を次々ととり、現実離れした冒険談を語るおじいさん達を心の底から愛した。おじいさん達の語る冒険談は千夜一夜物語のよう。にわかに信じがたい話であったが、おじいさん達が天に召された後、ウォルターは、その冒険談が嘘でなかったことを認識する。広大な大地。情深く熱いハートを持つおじいさん達。そして、愛くるしい動物達に囲まれて、子供時代を過ごしたウォルターは、やがて、画用紙から今にも絵が飛び出してきそうな、生命感溢れる温かいアニメを描く大人に成長していく。想像性が創造性を開花させたのね。マリリンも、ぐいぐいストーリーに引き込まれたわ。そして、想像の翼が広がっていくような心地よさを感じたの。 Second hand LionsThere are so many people in the world who don't care about using people's beliefs to de...