【movie69】シンドラーのリスト

人種的偏見を持つ人間、人間を差別する人間はいまだに後をたちません。

スティーブンスピルバーグ監督「シンドラーのリスト」は、ナチス・ドイツによるホロコースト（ユダヤ人大量虐殺）の中で、ポーランドのクラクフにあったナチスの工場を経営していたオスカー・シンドラーの実話を基にした映画。3時間超えの大作だ。物語は、オスカー・シンドラーがポーランドで工場を経営することを決め、ユダヤ人労働者を雇うことから始まる。

彼は、ユダヤ人たちを労働者として雇い、ナチスから彼らを守るために彼らを自分の工場で働かる。シンドラーは、彼らの命を救うために、ドイツ兵士たちに賄賂を払い、彼らを工場で働かせることを許可させた。しかし、シンドラーが労働者たちの命を救うためには、ますます多くの賄賂が必要となり、彼は自分自身を危険にさらすことになる。彼は、命を救った労働者たちを独自のリストに書き留め、ナチスに対抗するために工場での労働に必要な人員として認めさた。物語は、ホロコーストが進行する中でシンドラーのリストに載った人々がどのように助けられたかを描き、彼らの命を救うために彼が果たした行動を称える内容となっている。「シンドラーのリスト」は白黒映画であるが、一部のシーンでカラーが使用されている。ほとんどの場面は白黒で撮影され、第二次世界大戦中の雰囲気を表現しているが、ユダヤ人少女の赤いコート、ユダヤ教の安息日に燃やした蝋燭の炎、シンドラーの墓参りをする人々の３か所は、カラーを使っている。特に印象に残るカラーは、シンドラーが、馬に乗って小高い丘の上からゲットーを見下ろした時、見かけた、赤いコートを着た巻き毛のユダヤ人少女。この少女は、罪なき存在の象徴。シンドラーは、罪なき少女の未来までも狂わせてしまう悲惨な現実を目の当たりにし、ユダヤ人救出の決意を強く持つようになる。シンドラー役を演じた俳優は、リーアム・ニーソン（Liam Neeson）。彼はこの映画で、シンドラーの情熱的な演技を見事に演じ、アカデミー賞にノミネートされた。また、「シンドラーのリスト」の音楽は、有名な作曲家であるジョン・ウィリアムズ（John Williams）が手掛けており、映画のサウンドトラックは非常に有名。特に、バイオリンのソロをフィーチャーした「テーマ・フロム・シンドラーのリスト（Theme from Schindler's List）」は、非常に美しく感動的な曲で、アカデミー賞のオリジナル音楽賞を受賞した。

なお、当時3歳だった赤いコートを着た少女を演じたオリヴィア・ダボロフスカさん（32）は、現在、ロシアによる侵攻を受けウクライナから隣国ポーランドに避難してきた人々を手助けする活動をしているそうだ。

人が人を差別する事象は、今後もなくならないと思う。
平和な時代に生まれてきた私であったが、それでも、社会の一線で働いていると、他者による差別的な言動や理不尽な扱いに接することもしばしばあり、つど、苦悩を感じながら生きている。しかし、その苦悩は、冷戦中のユダヤ人の極限の苦しみと比べたら、序の口である。
人間を差別する人にはなってはいけない。また、もし、自分が差別されてしまった場合、自分に問題があると思って、自分で自分を責めて自滅するような愚かな真似をしてはいけない。差別する人はふてぶてしいものなのだ。そんなふてぶてしい人によって一度しかない人生をダメにしてはいけない。絶対に。※ふてぶてしいものというのは、理不尽にふてぶてしいものという意味

日本人で「シンドラー」と呼ばれた人
日本人で「シンドラー」と呼ばれている人は、杉原千畝（すぎはらちうね）氏。彼は第二次世界大戦中、リトアニアで日本の領事として勤務しながら、数千人のユダヤ人を救出したことで知られている。杉原千畝は、ナチス・ドイツによるポーランド侵攻によってリトアニアに逃れてきたユダヤ人たちを日本のビザを発行することで救出した。彼は、日本のビザを発行することで、ユダヤ人たちが他の国に移住することができるようになり、彼らの命を救うことができたのだ。杉原千畝の行動は、後に「日本のシンドラー」と称えられた。(GPT-4引用)
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