カナダの港町で夫と小さな家に住み、絵を描き続けた素朴派画家モード・ルイス。彼女の生活は貧しかったけれど、彼女の絵には、貧しさとは無縁の伸び伸びとした創造性があった。彼女は疾患を抱え生活も貧しく夫も武骨で口がよいとは言えない人。けれども彼女は幸せだった。夫に辛辣なことを言われても決して夫のことを悪く言わず向き合っていくうちに夫も彼女の創作活動に協力的になり全面的に彼女を支えるようになっていった。手に届かない幸せを追い求めるより自分の現実の中に生きがいを見出し現実の人間関係を良好なものに育てることこそが幸福の定義なのかもしれない。MaudieLiving in a small house with her husband in a Canadian port cityMaud Lewis, a naive painter who continued to paint her paintings. Although her life was poor, her paintings had a creativity that was unrelated to her poverty. She has a sickness, a poor life, and her husband is stubborn and unspeakable. But she was happy. Even if...
毎日新聞朝刊およびnoteに掲載された平野啓一郎の長編小説の映画化。主演は、福山雅治(ギターリスト蒔野聡史)と石田ゆり子(槇野が愛した女性小峰洋子)。蒔野のマネージャー(後に妻)であった三谷早苗(桜井ゆき)が蒔野になりすまし早苗に別れのチャットをしたことをきっかけに、すれ違い、別れ、別々の家庭を持つこときなった蒔野と洋子だったが、時がたち、早苗が二人になりすましチャットをしたことを告白した後、二人とも家庭生活に終止符を打ち、フリーの身となり再会するまでを描いた作品。二人が愛し合っていたのに意図的に別れるようしくまれた事情、運命の人との愛を成就させたいという愛欲も共感できるが、それでも、私が蒔野だったら、幼いわが子のために、真実の愛に蓋をしてしまい、それでいて、その状況がやるせなくて、心の奥底で悶々としてしまうであろう。そう想うのは、私自身、愛の神髄を知らないからであろうか。At the end of MatineeA movie adaptation of Keiichiro Hirano's feature-length novel published in the morning edition of the Mainichi Shimbun and note. Starring Masaharu Fukuyama (guitar list Satoshi Mashino) a...
ウクライナ外務省によると、ロシアによりウクライナのマリウポリの住民15000人が強制移住の対象とされ、身分証明書を没収されたうえで6000人がサハリンなどに移住させられたとのことだ。移住者は移住地で職のあっせんを受け2年間ロシアから出国できない。事態を受け、フランスのマクロン大統領は、マリウポリの市民を脱出させるための人道作戦に乗り出している。国土を制圧されると、住民はどうなるのかが見えてきた。飢え死にするか移住するかといった究極の選択なのかもしれない。脳裏にアウシュビッツ強制収容所が思い浮かぶ。住民の今後が心配だ。