お知らせ・読み物

コダカペンギンの女の子ロージーのトレーニング Kodaka Penguin Girl Rosie Training

強く粘り強いロージー・ザ・リベッターから名づけられたロージーちゃん

 アメリカアアリゾナ州スコッツデールのオディシー水族館で生まれたコダカペンギン「ロージー」は、生まれつき足の骨格に異常があり、自分で座ることができなかった。
飼育の担当チームは、ロージーのコアと脚の筋肉を強化し歩けるようにするために、ロージーのトレーニングを始めた。人間が使用する「ジョニージャンプアップ(Johnny Jump Up)」べビーバウンサーシートを模倣した「ペンギンジャンプアルー(penguin jump-a-ro)」を使って、ロージーのコアマッスル、体力を伸ばすトレーニングである。ロージーは、そのトレーニングを継続していくうちに、スリングのサポートなしで直立して座ることができるようになった。
その後、短い「スリングフリー」ウォークを続けたロージー。防水性のある羽毛に生え変わった生後4か月目には、監視付き水泳トレーニングにより、少しずつ、泳げるようになってきた。
そして、孵化してから8か月目、ロージーは、ゆっくりだが、歩いている。

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救えなかった命、救えた命。戦時下の動物達 Life that couldn't be saved, life that could be saved. Wartime animals

かえがえのない動物達の命を救出できるか?

 日本では、太平洋戦争中、動物園など16施設から逃げ出すおそれがあるとして殺された動物は、クマやトラ、ワニなど少なくとも156頭に上った歴史がある。ウクライナの動物園や動物保護施設の動物達は、無事なのであろうか・・・。

ブチャより犠牲者が多く、被害規模が大きいといわれているボロジャンカにある動物保護施設では、ロシアによる軍事侵攻が始まった2月下旬からロシア兵がボロジャンカを去った4月上旬までの間、シェルターにいる485匹の犬はケージに閉じ込められたまま、食べ物も水もないまま放置され、4月1日にボランティアがようやく建物に入れた時には、485匹のうち150匹を除く犬がすべて命を落としていた。

リビウの動物救護センターには、ハリコフ、キエフ、ミコライウから来て、リビウ経由で国外に避難する人々に置き去りにされるペットが増加し続けている。これから難民となるのに、ぺットを一緒に連れていけないと思う飼い主は後を絶たない。

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ロシア、国連人権理事会の理事国離脱 Russia withdraws from the UN Human Rights Council

理事国復帰の道を自ら断つロシア

国連の人権理事会は、世界各国で深刻な人権侵害が起きた際に対応を協議する目的で2006年に設置された機関。協議は、スイスのジュネーブで開催され、理事国は47国であった。

4月7日、ニューヨークの国連本部で、国連総会の緊急特別会合が開かれ、アメリカなどが、ロシアの国連人権理事会の理事国としての資格停止を求める決議案を国連総会に提出した。決議案に賛成する国は、欧米、日本など93か国。反対は、ロシア、中国、北朝鮮など24か国。そして、インドやブラジル、メキシコなど58か国は棄権した。結果、棄権と無投票を除いた国の3分の2以上の賛成で、決議が採択された。国連人権理事会の理事国の資格が停止されるのは、2011年に反政府勢力を武力で弾圧していたカダフィ政権下のリビアに続く2例目である。

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一兵卒の戦争犯罪責任 War crime responsibility of one soldier

戦争犯罪に関与した一兵卒の心の内は?

4月4日、ウクライナ国防省の諜報機関は、ブチャで戦争犯罪に直接関与したロシア部隊(第64自動車化狙撃旅団)の所属1600人以上の兵士リストを公開した。兵士リストには、名前、生年月日、階級、パスポートナンバーなどが掲載されている。ウクライナ国防省は「すべての戦争犯罪者が、ウクライナ市民に対して犯した罪のために裁判にかけられる」と非難した。ウクライナによるロシア兵士リストの入手経路が気になるが、その点は明らかにされていない。
軍隊においては、兵士は上官の命令に絶対服従。自分の良心に反することも「命令」とあれば実行しなければ、自分が罰せられてしまう。一兵卒の戦争犯罪責任は、どこまで、問われるのだろうか。
戦時国際法では、軍隊に編入されていない人民への攻撃を禁止している。また、軍隊に編集された兵士であっても、降伏者、捕獲者に対しては、一定の権利が保障されていて、これを無視して危害を加えることも禁止している。

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衛星写真が語る真実 The truth that satellite imagery tells

衛星は惨劇を見ていた。

4月5日、ゼレンスキー大統領が、国連安保理(国連安全保障理事会)で演説。ブチャで撮影された、焼かれたり、手を縛られたままの市民の遺体の1分間映像をみせ、ロシアの戦争犯罪を裁くこと、ロシアが常任理事国として拒否権を持つ安保理のシステムを改革する必要があることを訴えた。ロシアのネべンジャー国連大使は、ロシア軍の関与を否定、「市民殺害の証拠は捏造、ロシアはドンバスに平和をもたらすために軍事進攻をしている」と主張した。また、アメリカは、「国連人権委員会におけるロシアのメンバー資格を停止すべき」、イギリスは、「国際裁判所やウクライナの司法当局の活動を支持。ロシアに責任追及する」、中国は、「根拠のないロシア非難をすべきでない。経済制裁には反対」といった意見を述べた。ブチャの映像に関して、イギリス国防省は、「4月5日、ロシア軍撤退前の3月21日のブチャを撮影した衛星写真を分析し、8人の遺体が路上に横たわっていることを確認した」、アメリカのニューヨーク・タイムズは、「4月4日、衛星写真・画像分析の結果、ロシア軍が撤退する前の3月11日時点で11人の遺体を確認した」と発表した。On April 5, President Zelensky made a speech at the United Nations Security Council (UN Security Council). He sho...

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