4月7日、メジャーリーグ(MLB)が開幕した。昨季はア・リーグMVP(most valuable player)も獲得したロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手選手の二刀流ぶりが楽しみである。2022年の大谷選手は初球からいきなり100マイル(約161キロ)の記録を出している。
大谷選手は、高校時代(花巻東)からメジャーリーグ入りを希望したが、2012年のドラフト会議で日本ハムファイターズに1位指名で入団。日本プロ野球(NPB)最速の球速165kmを記録。2016年にはNPB(日本野球機構)史上初の2ケタ勝利、100安打20本塁打を達成。2017年12月にポスティングシステムを利用してロサンゼルス・エンゼルスに移籍。ポスティングシステムは、球団に属する選手がメジャーリーグなどへの移籍を希望する場合に球団側が行使する制度。球団は、新たに契約するメジャー球団から譲渡金を受け取り移籍を容認する。
お知らせ・読み物
アメリカアアリゾナ州スコッツデールのオディシー水族館で生まれたコダカペンギン「ロージー」は、生まれつき足の骨格に異常があり、自分で座ることができなかった。
飼育の担当チームは、ロージーのコアと脚の筋肉を強化し歩けるようにするために、ロージーのトレーニングを始めた。人間が使用する「ジョニージャンプアップ(Johnny Jump Up)」べビーバウンサーシートを模倣した「ペンギンジャンプアルー(penguin jump-a-ro)」を使って、ロージーのコアマッスル、体力を伸ばすトレーニングである。ロージーは、そのトレーニングを継続していくうちに、スリングのサポートなしで直立して座ることができるようになった。
その後、短い「スリングフリー」ウォークを続けたロージー。防水性のある羽毛に生え変わった生後4か月目には、監視付き水泳トレーニングにより、少しずつ、泳げるようになってきた。
そして、孵化してから8か月目、ロージーは、ゆっくりだが、歩いている。
日本では、太平洋戦争中、動物園など16施設から逃げ出すおそれがあるとして殺された動物は、クマやトラ、ワニなど少なくとも156頭に上った歴史がある。ウクライナの動物園や動物保護施設の動物達は、無事なのであろうか・・・。
ブチャより犠牲者が多く、被害規模が大きいといわれているボロジャンカにある動物保護施設では、ロシアによる軍事侵攻が始まった2月下旬からロシア兵がボロジャンカを去った4月上旬までの間、シェルターにいる485匹の犬はケージに閉じ込められたまま、食べ物も水もないまま放置され、4月1日にボランティアがようやく建物に入れた時には、485匹のうち150匹を除く犬がすべて命を落としていた。
リビウの動物救護センターには、ハリコフ、キエフ、ミコライウから来て、リビウ経由で国外に避難する人々に置き去りにされるペットが増加し続けている。これから難民となるのに、ぺットを一緒に連れていけないと思う飼い主は後を絶たない。
国連の人権理事会は、世界各国で深刻な人権侵害が起きた際に対応を協議する目的で2006年に設置された機関。協議は、スイスのジュネーブで開催され、理事国は47国であった。
4月7日、ニューヨークの国連本部で、国連総会の緊急特別会合が開かれ、アメリカなどが、ロシアの国連人権理事会の理事国としての資格停止を求める決議案を国連総会に提出した。決議案に賛成する国は、欧米、日本など93か国。反対は、ロシア、中国、北朝鮮など24か国。そして、インドやブラジル、メキシコなど58か国は棄権した。結果、棄権と無投票を除いた国の3分の2以上の賛成で、決議が採択された。国連人権理事会の理事国の資格が停止されるのは、2011年に反政府勢力を武力で弾圧していたカダフィ政権下のリビアに続く2例目である。
4月4日、ウクライナ国防省の諜報機関は、ブチャで戦争犯罪に直接関与したロシア部隊(第64自動車化狙撃旅団)の所属1600人以上の兵士リストを公開した。兵士リストには、名前、生年月日、階級、パスポートナンバーなどが掲載されている。ウクライナ国防省は「すべての戦争犯罪者が、ウクライナ市民に対して犯した罪のために裁判にかけられる」と非難した。ウクライナによるロシア兵士リストの入手経路が気になるが、その点は明らかにされていない。
軍隊においては、兵士は上官の命令に絶対服従。自分の良心に反することも「命令」とあれば実行しなければ、自分が罰せられてしまう。一兵卒の戦争犯罪責任は、どこまで、問われるのだろうか。
戦時国際法では、軍隊に編入されていない人民への攻撃を禁止している。また、軍隊に編集された兵士であっても、降伏者、捕獲者に対しては、一定の権利が保障されていて、これを無視して危害を加えることも禁止している。