アフガニスタン、イエメン、ミャンマー、 エチオピア(ティグレ)、ウクライナ。
これらの国は、昨年以来、1万人以上の死者がでている紛争地であり、いまだ紛争は収まっていない。にもかかわらず、今、テレビやネットでの報道は、ウクライナ情勢一色である。それはなぜか?
ウクライナは、内戦ではなく、ロシアの武力侵攻による戦争である。NATOも関係していて世界をゆるがす有事になっている。そして、今年、もっとも多くの死者がでている。
しかし、理由はそれだけではない。
お知らせ・読み物
2019年12月4日、中村哲医師は、アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードを車で移動中、武装グループから銃撃を受け、亡くなった。
中村医師は、1980年代から、パキスタンやアフガニスタンで、貧しい人々の診療にあたっていたが、アフガニスタンが厳しい干ばつに見舞われた2000年頃から、独学で土木技術を学び、2003年からアフガニスタンで用水路の整備や農地の再生に取り組み始めた。川から作物を作るために必要な水をひき、余った水は川に返す循環型のシステムにより、乾きはてて荒れた農地に緑をよみがえらした。中村医師の用水路は、およそ65万人の命と生活を支えることとなった。支援だけでしか生きていけなかった貧しい人たちの食料自給を向上させた。
中村医師が残した言葉は、
「水が善人・悪人を区別しないように、誰とでも協力し、世界がどうなろうと、他所に逃れようのない人々が人間らしく生きられるよう、ここで力を尽くします。内外で暗い争いが頻発する今でこそ、この灯りを絶やしてはならぬと思います。」
「就職活動」が「職活」と言われるようになって久しい。「職活」が、自由国民社発行の「現代用語の基礎知識」に取り上げられたのが、2000年版(1999年発売)。その後、造語「○活」は、急増した。2010年には、「婚活」、「離活」。2011年には、「朝活」、「終活(人生の終わりに向けた活動)」、「妊活(妊娠の関する活動)」、「保活(保育所入園活動)」、2012年には、「温活(体を温める活動)」、「寝活または眠活(よい睡眠のための活動)」、2013年には「ソー活(ソーシャルメディアを使った就職活動)」、「友活(リアルな友達作り活動)」、その後、「美活(美しくなるための活動)、「菌活(体に良い菌を食べる活動)」、「コラ活(コラーゲン摂取活動)」、「腸活(腸の働きをよくする)活動」、「涙活(泣いてストレスを解消する活動)」、「呆活(ぼおっとして頭を空にする活動)」、「ソロ活(一人を満喫する活動)」、「オタ活(オタク活動)」、「推し活(推薦・応援する活動)」、「留活(留学するための活動)」、「燃活(脂肪を燃焼する活動)」、「昼活(ランチタイムの活用)」、「夕活(政府が推奨する「夏の生活スタイル変革」残業せずに日が長くなった夕の時間を別途活用)」、「夜活(夜時間の活動)」、「転活(転職活動)」、「墓活(お墓探し活動)」、「ラン活(ランドセル購入活動)」、「犬活(犬との活動)」、「猫(猫との活動)」、「リカ活(リカちゃん人形の着せ替え、リカちゃんのドールハウスづくり)」などがある。なお、「リカ活」があるのであれば、「バービー活」もあるのかと思い、検索したら、お笑い芸人「フォーリンラブ」の「バービー」さんがヒットした。
国連のグレーテス事務総長は、ロシアとウクライナとの仲裁に乗り出した。
★4月27日の事務総長
モスクワで、プーチン大統領と会談。プーチン大統領の主張は下記。
1.軍事侵攻の目的は、ウクライナ東部のロシア系住民を保護するためであり正当である
2.ブチャにおける市民の殺害はウクライナ側による挑発。ロシア軍は関与していない。
3.東部のマリウポリでの攻撃は終わっている
プーチン大統領は、3について、「事務総長は誤解している。ロシア側が設けた人道回廊は機能している、マリウポリでは戦闘はない。もう終わっている、戦闘は止まっている」と強調した。
なお、会談のあとで、国連は「市民の避難に向けて国連と赤十字国際委員会が関与することで原則的に合意した」と発表した。
カシュニの滝は、知床岬とカムイワッカの滝の真ん中に位置している。
カシュニは、アイヌ語で「板小屋のある場所」。かつてアイヌがウトロから知床岬へ縦断する際、足を休めた場所だ。現在、知床半島には、陸路で人が進める道がない。カシュニの滝などの断崖の絶景、知床半島に生息するヒグマなどを観たい場合は、ウトロ港から出る観光船を利用するしかない。
消息を絶った「KAZU I(カズワン)」の観光コースは、知床岬コース。知床岬コースは、ウトロから「カシュニの滝」をめぐり、知床半島の先端で折り返し、ウトロ港に戻る3時間コースだった。札幌管区気象台は、同日23日の午前9時42分に、「3メートル以上の波の高さが予想される」と、波浪注意報を出していた。しかし、運営会社「知床観光船」の経営者は、その情報をキャッチできていなかったようだ。(27日の社長インタビューより推測)。KAZU Iが、ウトロ港を出港したのは23日午前10時頃。ウトロ港の波の高さは30センチ余りで、風も強くはなかった。運航会社は、出航後、船を壊しのみ込むほどの大波がくることを予測できていなかった。
しかし、正午過ぎから波が急速に高まった。観光船から無線で連絡を受けた別の運航会社が海上保安庁に救助を要請した午後1時13分ごろの波の高さは2メートル余り、観光船から直接海上保安庁に118番通報があった午後1時18分ごろは3メートル近くになっていたという。浸水発生地は、カシュニの滝付近。乗船者26人のうち、11人の死亡が確認されている。
ツイッターは、毎日2億人以上が利用する巨大なソーシャルメディアである。
そのツイッターが、4月25日、イーロン・マスク氏の買収提案に応じた。
買収総額は440億ドル(日本円でおよそ5兆6000億円)、この買収により、マスク氏は、ツイッターの株式を100%取得する。
マスク氏は、以前から「言論の自由の原則が守られていない」とツイッターを批判してきた。
また、フェイク投稿に警告を表示する判断基準を公にし、誰でも中身を検証できるようにすべきと主張してきた。
マスク氏は、今後、ツイッターに「新しい機能を導入し、ツイッターをよりよく変えていく」とコメントしている。
ちなみに、マスク氏のツイッターのフォロワーは8000万人以上であり、マスク氏は、ツイッターのヘビーユーザでもある。
エリザベス女王(英国君主エリザベス2世)は、今年2月6日に英国君主として歴代初となる在位70年目を迎え、4月21日には、96回目の誕生日を迎えた。女王は、1952年に、父親であるジョージ6世の後を継ぎ、エリザベス2世として25歳でイギリス連邦王国16カ国の女王に即位。それ以来、現役で公務をこなされ、現在、イギリス史上最高齢、世界最高齢の君主である。
2022年4月14日、日本、中国、韓国、台湾の研究者が、共同で、ニホンウナギの生態研究を開始する合意をした。
日本や中国など北東アジアに生息するニホンウナギは、将来絶滅する危険性が高い絶滅危惧種(2014年6月国際自然保護連合(IUCN、スイス)で指定)になっているが、ニホンウナギの生態、資源量に関しては、不明点が多かった。
共同研究では、ウナギの漁獲量データ記録による資源量の把握と将来予測の他、ウナギに電子タグをつけて放流し、産卵場所までの回遊ルートなど、生態を調査し、来年春ごろ、共同研究の中間報告を行う計画だという。
マリウポリのウクライナの戦闘員が抗戦を続けるアゾフスターリ製鉄所には、多くの民間人が避難している。4月19日、ロシアは、その製鉄所を、バンカーバスター(地下貫通弾)で爆撃した。バンカーバスターは、高速度で落下することでコンクリートや盛土などの遮蔽物を貫通し、目標に到達したのちに爆発する爆弾である。4月21日、プーチン大統領は、ショイグ国防相に、「ハエも通らないように封鎖せよ」と命じ、現在、製鉄所一帯は、ロシア軍に包囲された状態だ。ロシアは、製鉄所の避難民を兵糧づめにして降伏させる意向なのであろう。今後、人道回廊での避難もしくは製鉄所への物資供給が成立しなければ、避難民は、飢え死にするか、降伏するかしか、生き残る術はない。包囲しているロシア軍を外側から攻撃し、追い払うことができれば、情勢がかわるだろうが、見通しは不明だ。ウクライナ政府は同市で2万人以上の民間人が死亡したと推計している。マリウポリから西に20キロほど離れた村にロシア軍が集団墓地を掘り、民間人の遺体を埋めたという話もでてきた。ストックホルム国際平和研究所の報告によると、マリウポリの市民は、水のために雪を溶かし、食べ物を盗み、野良犬を食べている状況だという。
4月20日、米国の首都ワシントンで、G20の財務大臣・中央銀行総裁会議が開催された。
主な議題は、ロシアのウクライナ侵攻と世界経済への影響である。ウクライナのマルチェンコ財務相が会議に招かれた。
「ロシアは世界経済の病原菌。ウクライナが食い止めなければ他国にも感染が広がる」と演説し支援を求めた。
2022年4月6日、米国上院は、「2022年ウクライナ民主化防衛レンドリース(武器貸与)法案」を全会一致で可決した。この法案が、4月22日に米国下院で可決されれば(おそらく可決されるでしょう)、米国は、ウクライナ政府向けに、レンドリース法を発動できる。
レンドリース法は、米国大統領が、「米国の安全保障にとって当該国の防衛が重要」と判断した場合、あらゆる軍需物資を、当該国に売却、譲渡、交換、貸与、賃貸、処分することを認める法律で、ウクライナのドミトロ・クレーバ外相が、2022年2月、米国に発動を要請していた。
「ビンドゥンドゥン」は、北京オリンピックのマスコットキャラクター。「ビン」は氷、「ドゥンドゥン」は活発な子供を意味し、氷の宇宙服を着たジャイアントパンダがモチーフだ。
「ビンドゥンドゥン」は、2019年9月、灯籠をモチーフにした「シュエロンロン」と共に、発表された。
発表当時は、「パンダはありきたり」「不細工」「ばかっぽい」など、SNSで酷評され、北京五輪(2/5~2/20)開幕が迫っても、マスコットグッズの売れ行きは伸びないため、多くの販売店舗は、在庫を補充していなかった。
その状況を変えたのは、五輪取材で北京に訪問した日本テレビの辻岡義堂アナウンサーだ。
関西大の名誉教授である宮本勝浩氏(専門分野は理論経済学)は、様々な事象の発生によって生じる経済効果の分析者として著名である。
その宮本氏の分析によると、上野動物園のパンダ「シャンシャン」が、もたらした経済効果の試算額は、一般公開後1年間で約267億円、2017年6月の誕生から約3年半の期間では約539億円だ。宮本氏は、昨年度生まれた、双子パンダの「シャオシャオ」、「レイレイ」の経済効果についても試算していて、その試算額は、公開から1年間で約308億円である。双子パンダの経済効果は、双子によるファン増加を見越し、シャンシャンの試算額の2割以上の金額になっている。
4月13日、本「ニュース評」で、ウクライナ政府が、情報インフラとしてメッセージアプリ「テレグラム」を多用していることをお伝えしたが、4月17日には、その「テレグラム」を使って、ロシアの国防省が、マリウポリで守備中のウクライナ部隊の兵士に向けて、「武器を置いた者は、全員、命を保証するから、武装を解除し降伏するよう」促した。SNSを使えば、戦争相手国の司令部を介さずに、戦争相手国の個々の兵士に直接呼びかけることができる。
ロシアでは、海外からの情報を遮断し、偽情報(プロパガンダ)を発信しつづけている。ロシアで通信規制を行うのは、ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ監督庁(ロスコムナゾル)である。
病気や事故だけではなく、戦争や自然災害の被害者は増える一方である。それに伴い、義肢装具のニーズが増えている。爆撃や地雷で吹き飛ばされてしまった体の一部を再生することはできないが、義肢があれば、義肢が自分の目となり手となり足となってくれる。義足や義手などの義肢は、従来は、金型を用いて製造する方法が主流であったが、2010年代後半から、3ⅮプリンタやAIを使って作るようになってきた。3Ⅾプリンタを活用すると、義肢を早く安く製造することが可能となる。
3Ⅾプリンタ活用のメリットをまとめてみた。
2021年6月23日生まれのジャイアントパンダの一般公開が、2022年3月25日(金)から再開した。
公開パンダは、お母さんパンダのシンシン(2005年7月3日 中国・臥龍保護センター生まれ)と、22021年6月23日に上野動物園で生まれた双子「シャオシャオ(暁暁)」と「レイレイ(蕾蕾)」だ。3月29日には、2頭とも、上と下の前歯2本ずつ、あわせて4本の永久歯が生えていること確認されたということで、すくすく育っている。
マスターズ・トーナメント(Masters Tournament)、PGA選手権(PGA Championship)、全米オープン選手権(U.S. Open Championship)、ジ・オープン選手権(The Open Championship)は、ゴルフにおける世界最高峰のトーナーメントで、メジャーと呼ばれる。
その4大メジャーの中で、唯一、開催場所が毎年同じなのが、マスターズ・トーナメント(Masters Tournament)である。
マスターズの開催場所は、アメリカジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(7435ヤード、18ホール、パー72)。
4月7日、メジャーリーグ(MLB)が開幕した。昨季はア・リーグMVP(most valuable player)も獲得したロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手選手の二刀流ぶりが楽しみである。2022年の大谷選手は初球からいきなり100マイル(約161キロ)の記録を出している。
大谷選手は、高校時代(花巻東)からメジャーリーグ入りを希望したが、2012年のドラフト会議で日本ハムファイターズに1位指名で入団。日本プロ野球(NPB)最速の球速165kmを記録。2016年にはNPB(日本野球機構)史上初の2ケタ勝利、100安打20本塁打を達成。2017年12月にポスティングシステムを利用してロサンゼルス・エンゼルスに移籍。ポスティングシステムは、球団に属する選手がメジャーリーグなどへの移籍を希望する場合に球団側が行使する制度。球団は、新たに契約するメジャー球団から譲渡金を受け取り移籍を容認する。